前回のブログで碾茶づくりの工程をお伝えしたので今回は宇治で体験した抹茶づくりの様子をご紹介します。宇治では数か所で抹茶づくり体験ができるようですが私は宇治茶の新しい施設、お茶と宇治のまち歴史公園 茶づなで行いました。
体験ではまずお茶とお菓子を頂きながら説明を受けます。その後茶臼の前に移動して実際に挽いていきます。臼は茶臼といわれる専用のものを使います。
茶臼は石製で、上臼・下臼・受け皿・台座の四つの部分から出来ています。下臼・受け皿・台座が固定され、下臼の芯棒を軸に、上臼の側面に取り付けた木製の遣り木を持って、上臼を回転させて使います。上臼と下臼の接触面には歯が刻まれていて、上臼の上面に開いた穴から入れた碾茶が歯の刻まれた接触面に広がり、回転による摩擦で抹茶ができる仕組みです。(調査員のおすすめの逸品 No.81 茶臼より引用)
挽く速度は速すぎても遅すぎてもよくないそう。体験では15~20分で約2gを挽きました。
挽いているうちにマスク越しでもフレッシュなお茶の香りが漂ってきました。色も青のりのような碾茶から鮮やかな鶯色の抹茶に変化します。
味は自分で挽いたのと挽きたてというのが相まって特別に美味しく感じました。
ビオ抹茶ジャパンの抹茶は機械で挽いています。抹茶が手挽き臼から機械臼に移行したのは明治から大正にかけてだそうです。その様子は秋頃にお伝えしますね。