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名水で抹茶を点てる!

父の友人のアテンドで熊本県の阿蘇を観光しました。火の国熊本は湧き水も多く、名水地としても知られています。車で阿蘇の南麓にある白川水源に連れて行ってもらいました。この辺りでは熊本地震で電気やガスが止まってしまっても水には困らなかったそうです。 水源の水を汲み、アテンドへのお礼にさっそく抹茶を点てました。実は野点セットと称して、いつでもお茶が飲めるように抹茶と茶筅と茶碗を旅先にも持って行っています。お菓子はお土産として持参した鎌倉紅谷のクルミッ子にしました。父の友人の奥様は肥後古流を長くされているようで、サプライズを喜んでくださいました。 帰りはお茶の先生へのお土産に、加勢以多(かせいた)というさっくりとした口当たりと、カリンジャムのほのかな甘酸っぱさが印象的な熊本の伝統菓子を買って帰りました。

名水で抹茶を点てる!

父の友人のアテンドで熊本県の阿蘇を観光しました。火の国熊本は湧き水も多く、名水地としても知られ...

山登りで抹茶を楽しもう!

夏休みに1泊2日で那須岳に登りました。初日はあいにくの曇り空でした。ロープウェイで中腹まで登り、茶臼岳山頂に到着しました。山の裏側を下り、約1時間半歩いてその日泊まる山小屋に到着しました。 昭和の香り漂う三斗小屋温泉煙草屋旅館には、泉質の異なる3つの温泉があり、時間ごとに男女が入れ替わります。私のお気に入りは、なんといっても野天風呂です。大自然の景色を見ながら入る温泉は最高に気持ちが良くて山登りの疲れが癒されました。 ここの旅館では、夕食と翌日の朝食の両方が充実していてとても美味しかったです。 2日目は晴れて登山日和でした。宿から朝日岳を目指しました。 途中、温泉が噴き出している森を抜け、ガレ場の稜線を歩きました。 休憩スペースで用意していた抹茶を点ててみました。抹茶を点てる人は見たことがないとみな興味津々な様子でした。抹茶はお湯でも水でもどちらでも点てられます。茶筅を用意しなくても、水筒に抹茶を溶かせば山登り中に一服することもできます。山で淹れるコーヒーも美味しいですが清涼感を味わえる抹茶もおススメですよ。

山登りで抹茶を楽しもう!

夏休みに1泊2日で那須岳に登りました。初日はあいにくの曇り空でした。ロープウェイで中腹まで登り...

高山茶筌工房見学

茶筌師の里、奈良高山にある久保駒吉商店の工房を訪ね、茶筌づくりを見学しました。 伝統工芸士の久保健裕さんと奥様、お母様が迎えてくださいました。 茶筅は昔から夫婦が分業で作るのだそうです。原竹から「片木(へぎ)」「小割」「味削り」という作業までが夫の役割で、「面取り」「下網・上網」「腰並べ」「仕上げ」までが妻の役割だそうです。 どの工程も根気のいる細かい作業ですが、茶筅づくりで最も重要なのは、小割にした穂先部分を湯に浸して柔らかくし、その後皮の裏側を穂先にかけて半紙くらいの薄さに削っていく「味削り」だと言われています。 奥様担当の網掛けでは、最近ではカラフルな色糸を使った茶筌が人気だそうです。オーダーも可能ということで、ドイツ、フランス、イタリアの国旗色バージョンを注文しました。入荷したらアップしますので、楽しみにお待ちくださいね。     I visited the workshop of Kubo Komakichi Shouten, located in Takayama, Nara Prefecture, known as the village of Chasen artisans, to observe the...

高山茶筌工房見学

茶筌師の里、奈良高山にある久保駒吉商店の工房を訪ね、茶筌づくりを見学しました。 伝統工芸士の久...

抹茶の点て役者、茶筅のはなし

茶道具は見立てといって、他の道具を代用することができますが、茶筅だけは代わりとなるものはなく、お茶を点てる際の必須アイテムです。 そんな抹茶の女房役でもある茶筅は、500年以上も前から現在の奈良県生駒市高山町で作られています。原料である竹林が昔からたくさん採れる場所で、茶筅づくりを依頼したのは、茶の湯の創設者といわれる村田珠光だそうです。長らく一子相伝を守っていましたが、昭和の戦時中に職人の人手不足問題が浮上し、技術を一般公開することになりました。 現在の職人さんの数は20人足らず。伝統工芸品の伝承が危ぶまれています。 高山市には「高山竹林園」という観光施設があります。ここでは展示室や茶筅づくりを見学でき、抹茶を頂くこともできます。また、園内の竹林を散策することもできます。 茶道の流派ごとの茶筅も展示されており、とても勉強になりました。ちなみに、高山では茶筅ではなく「茶筌」という漢字を用いるそうです。   Tea utensils can be substituted with other tools, but the chasen (tea whisk) is irreplaceable and an essential item for preparing tea. The chasen,...

抹茶の点て役者、茶筅のはなし

茶道具は見立てといって、他の道具を代用することができますが、茶筅だけは代わりとなるものはなく、...

碾茶を抹茶にする最終工程

今回は碾茶(荒茶)を仕立てていよいよ抹茶にしていく工程をご紹介します。 お茶問屋さんは碾茶工場から碾茶を引き取り、葉を揃えるために廻し篩という機械で切断します。 その後唐箕にかけて茎や葉脈を外し、火入れをして2日ほど乾燥させます。最終的には96〜97%の水分を飛ばし、仕立て葉が完成します。 仕立て葉を茶臼で挽いていよいよ最終段階の抹茶にしていきます。この作業は空気に触れて香りが飛ばないよう、専用の挽茶室で行います。 茶臼は直径が30〜35cmほどで、1分間に50〜60回転させます。回転は速すぎても遅すぎてもダメなのだそうです。また、葉は品質の良いものほど軽いので挽くのに時間がかかり、石臼は厚いほうがきめ細やかに挽けるとのことです。機械臼では1時間に約30〜40gの抹茶を挽くことができます。茶臼室からは挽きたての抹茶の良い香りが漂っていました。 以上3回にわたり抹茶になる工程をご紹介しました。このような工程を経てようやく抹茶が完成するのです!   This time, I will introduce the process of preparing tencha (coarse tea) and finally turning it into matcha. Tea merchants receive tencha from...

碾茶を抹茶にする最終工程

今回は碾茶(荒茶)を仕立てていよいよ抹茶にしていく工程をご紹介します。 お茶問屋さんは碾茶工...

京都宇治で碾茶工場見学

茶摘みで摘んだ葉はすぐに発酵が始まります。碾茶に仕立てるのはスピード勝負です。 まず新芽をふるいにかけ蒸し器に入れます。蒸すのはわずか1分足らず。長いと水分を含み過ぎてしまうのだそう。蒸し加減は熟練の作業です。品種やその年の出来によって蒸し器の角度や時間を調節します。 蒸した後は散茶機で下から風を送り、葉が重ならないよう高さ8mほど舞い上げ、冷やしながら水分を飛ばしベルトコンベアで乾燥炉に送ります。 送られた新芽は90〜180℃の乾燥炉の中で往復しながら20分ほどかけてじっくり乾燥させ、その後選別機で茎を取り除かれます。 こうしてできたお茶を碾茶(荒茶)といいます。この状態で食べてみるとお出汁の効いた焼きのりのような味がしました。 ここまでの工程が碾茶工場の作業です。茶問屋さんは荒茶を引き取り抹茶に仕立てていきます。それはまた次のブログでご紹介しますね。   The leaves picked during the tea harvest immediately begin to ferment. Turning them into tencha is a race against time. First, the new...

京都宇治で碾茶工場見学

茶摘みで摘んだ葉はすぐに発酵が始まります。碾茶に仕立てるのはスピード勝負です。 まず新芽をふ...